上のXタイプ大腸菌群検出紙のうち、左の1枚に、にじんだコロニーが2つ確認できると思います。また下の大腸菌群検出紙でもコロニーの周囲に拡散したような、にじんだ部分を確認できるかと思います。
このように、比較的はっきりしたコロニーの周囲に発生した、にじみは、菌の運動性のよるものです。同じ大腸菌群でも運動性という性質を有するものと有しないものがあり、有する種類の大腸菌群がこのように、拡散しようとします。このまま放置すれば、やがて拡散が検出紙全体に広がり判定しにくくなりますので、必ず、18~24時間で判定をお願い致します。E.coliなど運動性が比較的強いものです。
上のXタイプ大腸菌群の検出紙に紫外線を照射したものですが、拡散しようとしているコロニーは蛍光発色を示していますので、E.coliと判定できます。左で蛍光を発しない大腸菌群はE.coliではなく、大腸菌群の一種と判定されます。